わたしは『BAD』の頃のお顔が好きなので、ご存知のとおりよく描いています。

ただこの頃から、いろんなネガティブな報道が多くなってきたことに胸を痛めています。

アルバムを作り発表するときには、以前と違うイメージと姿で現れだしたのも『BAD』からが顕著ですよね。

エンターティナーとしてどう行動するかなど参考にしたと思われるのが、何度も読み返していたP・T・バーナムの伝記であったことが「コンプリート・ワークス」にチラッと出ていました。

みなさんも良くご存知かと思いますが、そのP・T・バーナムは、映画「グレーテスト・ショーマン」のモデルになった人です。

あの映画を観たときに、最後のテロップに

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「THE NOBLEST ART IS THAT OF MAKING OTHERS HAPPY.

日本語に訳すと、

至高の芸術とは見る者を幸福にするものだ。」

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と出てきて、、あ~、なるほど、、マイケルが刺激を受けたわけだわと思いました。

(この名言については、一瞬のテロップだったので正確に覚えられず、これについて詳しく書いてある記事から名言のみをコピーしました。)

今でもエンターテイメントは娯楽と捉えて、芸術と捉えるという考え方はごく一部を除いてはあまりないと思うのですが。。

「見るものを幸福にする」ことこそが芸術なんだという言葉は、わたしにも力強く響いてきました。

よくマイケルは、「ショーを見に来たお客さんは現実を一瞬忘れたいんだよ。そのために最善を尽くしてショーをするんだ。」というようなことを言っていましたから。

ショーを観た人みんなを幸せにしたかったんだと思います。

完全なる奉仕の精神ですよね。。

そして、、それは芸術であると考えていたのかな、、と思いました。

 

バーナムの影響を受けたとわかる箇所を長いですが抜粋しますね。

「コンプリート・ワークス」より

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1986年、マイケルはお抱えの弁護士のジョン・ブランカとマネージャーのフランク・ディレオに「自分のキャリアを地球で最も素晴らしいものにしたい」と話している。

そして、P・T・バーナムの伝記を手渡し(マイケル自身をこれを何度も繰り返し読んだという)、世界の注目を浴びる手段を考え始めた。

「これはぼくのバイブルになるだろうし、きみたちにあってもそうであってほしい」とマイケルは語った。

バーナムは完璧なショウマンで、サーカスの興業主でもあった男だ。

彼は自分を「ペテン師王子」と呼んだが、ペテンというのは今でいえば「宣伝行為」とでも置き換えられるかもしれない。バーナムはこう説明している。

「一般的な理解では、『ペテン師』はショーの舞台を降りた後でも輝くような外見を持ち合わせているものだ。これはいきなり人の注意を引き、大衆の目と耳を惹きつける新手の手段である。」

この考えにマイケルは刺激された。

ステージパフォーマンスにおいてはすでに熟達していたが、舞台を下りてからもパフォーマンスすることが可能だと知ったのだ。

そう考えれば、彼の一生そのままがパフォーマンスアートだったのかもしれない。

これは、自分の方が優位だと考える不躾なメディアや大衆と形成逆転する方法だ。

すべてをコントロールするのは、マイケルであり、彼らはマイケルの思う通り動き、想像するのである。

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若く野心に燃えるマイケルを感じますね。。

人種の壁も超えて、、もっと輝く存在になろうとしていたんですね。

今では、当たり前に映画の主役が黒人だったり、雑誌の表紙を飾ることがありますが、まだまだそういうことが少ない時代でした。

マイケルがその扉を大きく開けたと思っています。

オバマさんが大統領になったのも、、マイケルの存在が大きく影響してると思っています。

80年代、マイケルが何を考えて、舞台を下りてもスターであり続けたのが少しわかるような気がしました。

マイケルは若いころにイメージを作ることについてのメリットを最大限に生かして成功した部分もあると思うのですが、それは絶大な効果をもたらすとともに悪影響も及ぼしたので、諸刃の剣だったとは思います。

あまりに肥大した大スターのイメージから、、もはや人間として扱ってもらえなくなったことへの哀しみは計り知れないものがあったと思います。

 

幼いころから、芸能界にいて、、長い間のマスコミとの戦いにも疲れたことでしょう。。

マイケルの人生そのものがアート作品であったと思っていますが、、それは人間としてはとても大変な道だったのだと思いますよね。。

今は、ゆっくりしているといいなと思っています、空の上で。。

 

では、このへんで。

この章を書くのは、、ちょっと疲れました。

マイケルの哀しみが伝わってくるようで。。

長文お読みくださり、ありがとうございました!

 

 

 

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