ムンク展に行ってきたので思ったことを覚書きします。
晴れてたからか、、すごく混んでいて驚きました。
こんなに人気があるとはちょっと思ってなかったので。。
すみません、、ムンクさん。。
ムンク展の案内は下のリンクです。↓
https://www.tobikan.jp/exhibition/2018_munch.html
とても重いテーマを扱う人だという認識でしたが、意外にも軽いタッチで描かれているせいかそれほど重苦しい雰囲気の絵ではありませんでした。
厚塗りをしていないせいかもしれないですが、印刷物で見て感じていたほどには暗い感じはしませんでした。
「マドンナ」のリトグラフは美しかったし、「吸血鬼」も怖くなかったです。
「接吻」は溶け合う男女のシルエットが美しく、、クリムトの接吻を思い出しました。
時代背景を考えると印象派やポスト印象派が活躍した時代ですが、「読書している女性を描いている場合ではない・・」というコメントがあって、、もっと先を歩いていたのかなと思いました。現代に通じる闇をもう見つめていたのだと思いました。
だから、、今、人気あるのかも。。
産業革命後、常に戦争の影があり、ムンク自身の身内に次々起こる死や自身の病気などを考えると非常に不安定な精神状態だったことは想像できますので、絵を描くことで自分の精神を支えていた部分が大きかったのかなと思いました。
中年以降にアルコール依存を治療してからの作品「太陽」はエネルギーに満ちていて好きだなと思いました。希望を感じたからでしょうか。。
ムンクは何が表現したかったのかと、、思いながら観ていたのですが、何しろ点数が多かったのでとても見ごたえがありました。
自身の言葉で確か「見たものを描くのではなく見ているものを描くのだ」といういうのがあったと思うのですが、それで少し謎が解けました。(うろ覚えの言葉ですみませんが)
人間の内部で起こる感情、主に不安やさみしさ、、愛、または憧れなど目に見えないものを描こうとしたのだということがすごくよく分かりました。
暗い側面を描くから、なぜか希望も見える、、暗いだけでない世界が広がっていました。この世はやはり光と影で出来ているんだなと思いました。。
晩年、ナチスに退廃芸術と言われて不遇だったみたいですが。。
そりゃ不安や恐怖を描き出している画家は怖いよね。ナチスにとって。
不遇であったことは辛かったかもしれないけれど絵にとっては良かったのかも、、自宅にたくさん保管してあったみたいだし。
活躍の場がなくなるのはかなりきついけど。。でも描くことが自分への癒しだったみたいだから、そんな境遇に関係なく描き続けていたんでしょうね。。
晩年の作品も今回見ることが出来ました。自画像でちょっとさみしい絵でしたが、、でも嫌な感じはなくて、、たぶんそのままを描いているから、むしろ純粋さのほうが伝わってくるんでしょうね。カラリとした孤独とムンクの純粋な精神を感じました。
沢山の作品を見て、、なんだか、、「描き続けろ!とにかく!」ということが頭で鳴り響いていました。。
ほんとはそんなに積極的に見るつもりではなくて、、せっかくだし行こうかな、、くらいの気持ちでいったのです。現代童画展に行きたかったのでね。
暗い絵はどちらかというと苦手だし。。でも行って良かったです。
そうそうムンクの時代には写真はもうあったので、自撮りした自分の写真を見てたくさんの自画像を描いていますし、ニーチェの遺族からの依頼で写真を見てニーチェも描いていました。
自撮り写真も展示されていて、、今の時代とさして変わらないので面白かったです。
いろんな発見があったムンク展。みなさまもお時間あったらぜひにと思いますよ~!
ムンクさんの生涯を下に貼っておきますね。~ウイキから~
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%89%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%A0%E3%83%B3%E3%82%AF#%E7%94%9F%E6%B6%AF
ちなみに現代童画展は見たい作家さんの絵が鑑賞できて大満足でした。
今回の特別展は小澤清人さんでした。わたしは初めて知ったのですが、案内を見て気になっていましたので、たくさんの作品をゆっくり鑑賞できて良かったです。濃厚な世界観が素晴らしかったです。
上野は、遠いなあ、、と思ってたんですが、もっとまめに行きたいと思いました。
最近、ほんとに出不精です。。
フェルメールも行きたいとは思っとりますが、、いつにしようかなというところです。
好き勝手に思ったことを書きましたが、ムンクについて興味を持ってくださる方がいると嬉しいです。
誰かとムンクについて語り合いたいですな~。
長々読んでくださってありがとうございました!
今、写真がなぜか貼れないのであしからずです(><)