長い間お休みしてしまった「コンプリートワークス」シリーズの話ですが、久々に復活させようと思います。
個展にかなり気を入れていたので、ゆっくり抜粋する気持ちの余裕がなくなってましたので、半年くらい書いていませんでした。。
それと、マイケルのスキャンダルが増えてくる頃ということもあり、なんとなく書くのが重くなってました。
でも、この「コンプリートワークス」は、あくまでもマイケルの音楽活動についての話なので、気を取り直して書き進めていこうと思いました。
割と「Dangerous」について書いたように思ったので、次の「History」にいこうかと思ったのですが、、「Dangerous」というアルバムについて、まだもう少し書いていこうと思います。
やはりこの時点でニルヴァーナの話も出てこないと、、ですからね。。
抜粋します。
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「Dangerous」はマイケルにとってターニングポイントとなるアルバムだ。
彼の人生とポピュラー音楽の転換期にリリースされたアルバムである。
ニルバヴァーナの「Nevermind」がチャートで「Dangerous」を抜いたことが「ポップ時代の終焉」と「オルタナティブ・ロック時代の始まり」を象徴していたということがよく語られるが、彼らがある点で非常に似ているということは皮肉というべきだろう。
音楽評論家のジョン・ドランはこう書いている。
「マイケルの不安や絶望、良いものと悪いのもに対する傷付いた子供のような感覚がカート・コバーンと類似していることは一目瞭然だ。」
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読み進み要約すると、、「Dangerous」の曲の中で、前向きな曲もあるけれど、大部分の曲がマイケルが自分の住む世界に感じていた居心地の悪さや疎外感を表現しているものが多いと。。
それが、ニルヴァーナが表現していたものと共通する部分があったのかなと思いました。
ファンの方の話でも、このアルバムが出たときに、マイケルは難しい歌を歌うようになったと感じたと聞いています。特に「Jam]とかは、歌詞が難解ですよね。。
それを安冨氏「マイケル・ジャクソンの思想」の解説で読んで、、なるほど~~!と思ったものです。。(最初はアメブロのブログで読んだのですが、)
マイケルは、「Dangerous」からは、自分の心にないものは歌わないと言っていたそうなので、自分に正直になった結果、このような曲が多くなったのだと思います。
クインシーから離れて、自分ですべて取り仕切ったアルバムとして、マイケル自身も非常に気に入っていたアルバムだったようにも思っています。
今では、このアルバムは再評価されているそうです。
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「ローリング・ストーン」誌は1991年のレビューで、「ソロ・アルバム『Off The Wall』のディスコサウンドを蒸留し、同じ香りを保ちながら純粋なポップに仕上げている」として最初からマイケルとライリーの作品を称賛している。
ディスコサウンドを磨き上げ、高いクオリティーで完成させたものが『Off The Wall』であるならば、同じことをニュージャックスウィングでやったものが『Dangerous』である。他の有名なニュージャックスウィングのレコードと比較すれば、内容、深さ、クオリティの差は歴然としている。
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そして、、(中略しますが、、)
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社会への影響力という点では(特にアメリカでは)という意味では『Off The Wall』や『Thriller』ほどのインパクトはない。しかし究極的に問題となるのはそこに含まれる音楽であり、リリース前にクインシー・ジョーンズがマイケルに送った伝言の通り、音楽作品として『Dangerous』は傑作なのである。
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と、以上が「Dangerous」です。
「コンプリートワークス」の本の紹介もしておきますね。下記に貼っておきます。
http://www.tobooks.jp/books/book_074.html
それから、マイケルのライブでの「Dangerous」を!
マイケルの西部劇好きを思わせる中休みの曲、、白いシャツのセクシーさに毎回参りますね。。
何回見てもカッコイイです。
では、次回は「History」を。。
ちょっと、途中だったのが気になっていたので、ホッとしてます。
このシリーズは、ゆっくりとなりますが、気長にお付き合いくださいませ!
ファンの方には知ってることだらけで、退屈かもしれないですが、、ファンでない方も見てくださっているようなので、スキャンダルの多くなってしまったマイケルの音楽活動について少しでも知ってもらいたくて書いています。
読んでくださって、ありがとございます!