アガサ・クリスティーの小説「春にして君を離れ」を読んで。。
久しぶりに読みたいなと思って買いました。
今でいう毒親的な話です。子どもからしたら。。
ある女性の一人語りなんですが、、
夫や子ども、友人との関係性がよくわかる構成になっています。
今まで夫や子供に良かれと思ってやってきたことが、、ホントに良いことだったのかと女学校時代の友人にあったことをきっかけに考え出すところから始まります。
そもそもは異国で暮らす結婚した子どもを心配して見舞った帰り、砂漠で汽車が来ない事態になり、暇を持て余し、、ふといろんなことを思い出したり友人から聞いたことを思い返すうちに、果たして自分がやってきたことは本当に彼らのためだったのかと内省しだすのですが。。
怖い話でもあり、、哀しい話でした。。
妻として、母親として、充分働いたつもりでいたけれど、、本当のところはどうだったのかと、、実は本人もうすうす気が付いていて。。
周りにいる夫や子どもも決して本心は母親に話さないし話せないと感じていて。
なので、、主人公だけの罪でもないという、、哀しさ。。
普段は日々の雑事で忙しくしていたこともあり、見ないですんでいた自分の心に真剣に向き合う旅となるのですが。。
最後は、、ホントにもったいなくって、、ああ、、せっかく、、と思うばかりでした。
良かったら、読んでみてください。
途中で、モヤモヤしすぎるところもあるのですが、、結構一気に読みました。
面白かったです。
怖い話だけど。。
昔からあった話なんだなと、、。
ネタバレになるので、最後の方のことは言わない方がいいので我慢します。(ちょっと言っちゃったけど。。)
アガサさんはミステリーだけではないのですね。
人間洞察がするどいからこそ、あんなミステリーが描けたのだと改めて思いました。
小説もとっても良いです!
では、これにて。
読んでくださりありがとうございます。
今、50号に取り掛かっているので、なかなか絵をアップできないですが。。
コロナの事もあって、今年の個展はちょっとわからないです。
予定どうり、来年になるかもしれないですね。
まだ迷っています。。