(16)で、「HIStory」は終わろうかと思っていましたが、もう少しこのアルバムについて書きたいと思います。

今現在の世界の状況にとっては、このマイケルのアルバムの曲が非常に説得力を持って捉え直されているのではと思いますので、もう少し当時の状況を交えつつ、このアルバムの重要性について語られている部分を抜粋したいと思います。

 

商業的には成功した「History」ですが、90年代の評論家には過小評価されていました。

この本のなかで、、著者は、、

~抜粋~  (以下、・・・の点線部分は抜粋です)

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そう、90年代半ばのプロの評論家の大多数は、「HIStory」という作品が、芸術性の面で根本的な革新を果たしていたという面には、全く気が付いていなかったようなのだ。

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と、述べています。

でも、、

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「『HIStory』は特別な作品だ。」アーモンド・ホワイトは記している。

「マイケルのような大物が、社会不安について、はっきりと意見を述べているのだから。

『They Don’t Care About Us』から『Scream』まで・・・マイケルは、アメリカの生活で感じる不快感、わが国で失われてしまった人道主義についての問いかけを、全ての人に意識させようとしている・・・評論家としては、『HIStory』で示されている”個人的な怒りに基づくもの”だと批判するのでは面白くない。ー確かに、個人的な怒りに基づいてはいる。しかし重要なのは、彼がそれを押し広げ、自ら経験した途方もない怒りを、国、さらには世界の損害と結びつけているのだ。」

その通り。個人、社会、世界を結び付けているからこそ、リリースから何年も経った今でも、『HIStory』は、重要で、説得力のある作品であり続けているのだ。

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音楽的に優れていたことはもちろんですが、そのあたりは専門的になるので、すみませんが端折ります。

ぜひ、この本を読んでみてくださいね。そのあたりも詳しく解説してくれていますので!

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このアルバムには「怒った」曲が多すぎるという点も、批判されるポイントのひとつだ。

しかしこれは、現在よりも、1995年の時点、つまりすべての曲が彼の私生活というレンズを通して解釈されていた頃に優勢だった意見だ。

ジョン・レノンの後期の作品と同じで、『HIStory』は、人生における感情的な乱気流を捉えようとした作品だ。すべては、濃厚で多様な感情のほとばしりから生まれている。

それはその時に、怒りであったり、弱さ、苦しみであったり、勝利の歓喜であったり、不快なまでの不作法さであったりするのだ。

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それにしても、、

感情が乗っていない歌に感動するでしょうか。。

音楽に感情という色がついていなければ、、つまらないと思うのですが。。

しかも、別にずっと怒ってる曲ばかりではないですからね。

当時は、マイケルが怒っているという捉え方しかできなかった評論家が多かったとのことですが、、

マスコミとしては、マイケルを変人扱いしたかったので、、そのように捉える人が多かったのでしょうね。

マスコミが何を報道したかったのか、、今ならよくわかる話ですよね。

でも、当時はまだまだみんなが大手のマスコミの言うことを信じてましたから、、マイケルのこのアルバムがなかなか正当に評価されなかったのでしょうね。

 

この話、、このアルバムの話になると、身体が熱くなってしまいます。。

なんだか、、すご~く書かねばという気持ちになります。

なんでだろう。。

 

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『HIStory』は、マイケルの他のアルバムに比べると、とっつきにくいアルバムである。

しかし、他のどのアルバムよりも聴きごたえがあるはずだ。

ハイライトでは、『Thriller』以降のどのアルバムにも負けないほど高くまで上り詰めたと言っても過言ではない。

~略~(めっちゃ、褒めてはります!)

どれも、従来のポップ音楽の枠にとらわれない、ユニークで、力強い、不屈の名作だ。

また、これは間違いなく、マイケルのとって政治的なアルバムでもある。

掘り下げている問題は、差別(「They Don’t Care About Us」)、メディアによる情報操作(「Tabloid Junkie」「Scream」)、はびこる物質主義と組織腐敗(「Money」「D.S」)、環境問題(「Earth Song」)まで、多岐にわたる。

『Off The Wall』のテーマは、楽しい現実逃避、音とダンスによる開放だったが、より成熟した試みだ。

これは、聴くものを我々が暮らす世界の不快な現実と向き合わせてくれるアルバムなのだ。

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そして、この章の最後に著者は、、

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しかし、これほど芸術性が高いにもかかわらず、マイケルの作品の中では最も正当な評価を受けていないアルバムだ(特にアメリカでその傾向が強い)。

『Dangerous』同様、これから先、間違いなく再評価(再発見)されていくアルバムだろう。

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いや~ホントに!!そうだと思います!

 

わたし、怒っている音楽って、基本的に好きなんです。

なので、このアルバム好きなのかもしれないです(^^)

もちろん、静かで深い曲もあって、いろんな気持ちになります。

感情を揺さぶられます。。

英語の歌詞だから(和訳である程度内容は知っていても)、しっかり歌詞が分かるわけではないですが、、でも伝わってくるのもがあるので、、感動するんですよね。。

言いたいことが山ほどあって、、みんなに伝えたいことを普遍的なものに変え、ドキドキするような音楽に載せて、わたしたちに伝えてくれてますよね。。

 

ポップ音楽は、成熟していくことが難しい側面があると思うのですが、、マイケルはそこを見事に突破していったのだと思っています。

若くキラキラとした魅力を放つ時期もとってもいいですが、、人として成熟していく姿を見ることができるのは、、また楽しいことであり喜びです。

ポップスターだけに、、成熟を見せていくのは難しい部分があったと思いますが、自分で音楽を作ってたマイケルにとって、それは当然の流れだったのだと思います。

チャイルドスターから、ポップスターに、、そして成熟した芸術家(アーティスト)になっていったのですね。。

 

では、またまた長文になりましたが、

読んでくださり、ありがとうございます!

 

最後にわたしの好きな曲を、どうぞ!

「You Are Not Alone」

怒ってない曲です(^^)癒されます。。

 

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