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今月出版されました圷美奈子著「続・王朝文学論―解釈的発見の手法と論理―」の装画を担当しました。

圷(あくつ)さんは、IWJの安冨さんの講演会でわたしの絵を見て気に入ってくださり、本の装画として使いたいと連絡をくださいました。

そこでマイケル以外の絵を何枚か見ていただき、その中から娘をモデルにした「少女」と「桜」を気に入ってくださり、装画として使って頂けることとなりました。

 

先日、その御本が完成し届きましたので、早速ここでお知らせしたいと思います。

タイトルにふさわしい雰囲気の素敵な装丁に仕上がり感激しました。

娘は、自分がモデルなので照れてましたが(^^)

すごく分厚い本で、、702ページもあります!

圷さんの知の結晶と思いました。

わたしには難しいと思うのですが、ゆっくり読みたいと思っています。

 

新典社のTwitterが出てましたのでご紹介します。

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圷美奈子『続・王朝文学論―解釈的発見の手法と論理―』 先入観を排し古典本文に寄り添うことで見出される新しい論理は、新しくありつつ、懐かしくも受け止められる。王朝文学に寄り添い続けた著書第三弾は、岡本麻美さんの少女と桜をカバーに、ルビー色のしっとりと手に馴染む表紙です。

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確か4年前くらいに依頼を受けてまして、完成をずっと心待ちにしていました。

論文ということを聞いていましたが、実際の御本を手にして凄いボリュームに驚きました。

内容をざっくりと説明するのも難しいので、各篇のタイトルを記載しますね。

Ⅰ篇 『枕草子』の世界を読み解く

Ⅱ篇 和歌の世界を読み解く

Ⅲ篇 物語を読み解く

主に『枕草子』『伊勢物語』『源氏物語』などの和歌や物語についての新たな解釈などを研究されています。

わたしは和歌の解釈部分など特に興味を惹かれるので、ゆっくり読もうと思っています。

ご興味のある方、ぜひ手に取ってお読みになってみてはと思います。

新たな解釈にワクワクされると思いますよ。

また、、来月より新しい元号が始まりますが、、

その「令和」の出典となった『万葉集』の「梅の花の歌三十二首」についても、新しい指摘がなされているようです。

どんな指摘なのか、、気になっていますので、早速読んでみようと思っています。

そして、、わたしの桜の絵との出会いについてのエピソードを圷さんがひとつ書いてくださいましたので、ご紹介いたします。

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忘れては夢かとぞ思ふおもひきや 雪ふみわけて君を見むとは

これは在原業平の歌として、また『伊勢物語』83段「小野の雪」の歌として有名な一首です。
「小野の雪」の話は、高校古典の定番ですね。
学校でこの歌は「雪」の歌として教わるのですが、ほんとうは、これは「春の落花」を「雪」に見立てた歌なんです。
雪に埋もれた悲しみの世界を描き出す『伊勢物語』の話は、つまりパロディ。
歌そのものの意味としては、雪ではなく、桜の花の歌だったということです。
豪奢な春の落花の中で出逢う「君」に捧げた和歌なのです。
新著を象徴するこの私の解釈が、カバーデザインにも見事に表現し尽くされていると思います。

麻美さんがご自身で持参してくださった中に、この「桜」があったのですよね。運命的です。
「少女」像と同じく、ひと目で惹かれた作品です。

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、、ロマンチックですよね。。頭の中で桜が舞い散ります。。

ときどき花の絵を描いていましたが、その中にこの歌で詠まれてるような雰囲気の桜の絵があり採用してくださったとのこと。とても嬉しかったです。

少女の絵は、枕草子に出てくる定子のイメージということで採用されました。

確か娘が小学2~3年のころ、8~9歳くらいの頃に描いています。

長い間、描きかけだったのをマイケルを描き始めたころにやっと完成させてます。

今とはずいぶん描き方が違ってますね。

思わぬ形で、こうして御本の装画として日の目を見たことに驚いていますし、大変感謝しております。

圷美奈子さま、ありがとうございました!

 

最後になりましたが、アマゾンで購入できますので、貼っておきますね。

ぜひ、古典・和歌好きな方、お読みになってくださいませ!

https://amzn.to/2UlVIYL

*コピーが出来ないようになっていますので、お手数ですがアルファベットを打ってアマゾンに飛んでください。あるいは、アマゾンのサイトにいって「続・王朝文学論」でも出てくると思います。

 

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